設問の練習



このページでは問題の元ネタを集めてみました。
どんな問題文が作れるか、考えてみてください。
ドラッグして反転させると実際に私が作った問題文が浮かび上がります。
ただしその問題文はあくまでも一例なので、他にどんな問題文が作れるか考えてみてもいいでしょう。
また、写実的でない問題文や、簡潔でないものもあります。
それら以外の条件を満たすことを目標として設問してみて下さい。


【ネタ】
大家は自分のアパートに引っ越してきた女に一目惚れした。
そこで彼女の留守中に部屋に忍び込み、風呂場の鏡をマジックミラーに取り替えた。
さらに隣の空き部屋から入浴中の女を鑑賞できるようにビデオカメラを仕掛け、
毎日のように盗撮を続けた。

ある日、彼女が風呂に入っていると停電が起きた。
マジックミラーは明るい方から暗い方を見る時は鏡に見えるが、
逆から見ると素通しのガラスに見える。
浴室が闇に包まれた途端、女はガラスの向こうのカメラを目にして悲鳴をあげた。

翌日、彼女はアパートを引っ越し、大家は逮捕された。

【問題文】
自宅で入浴中に停電が起き、女は悲鳴をあげた。
翌日、彼女はアパートを引っ越し、大家は逮捕された。

何が起きたのか。



【ネタ】
老人は寝食にも事欠くほど貧しく、金を得る当ても無いので
毒入りの酒を飲んで自殺することにした。
遺書を書こうとすると突然2人の見知らぬ男が部屋に押し掛け
老人を殴りつけ気絶させた。この2人はかつて強盗をはたらき、
奪った金をこの部屋の地下に隠して時効成立を待っていた。
老人はそのことを知らずにこの部屋に住んでいたのだ。
男達は大金を掘り出し、そばにあった酒で祝杯をあげた。
2人は金の使い道を楽しそうに語り合いながら死んでいった。
しばらくして老人は目を覚まし、状況を把握すると
2人の死体を穴に埋め、床板を元通りに貼り付けた。
翌日、老人は滞納していた家賃を払い、アパートを後にした。

【問題文】
アパートの小さな一室にて。
気絶している老人、男の死体が2体、空の酒瓶、大金の入ったアタッシュケース、
そして床板は剥がされ、地面に大きな穴があいている。

状況を説明せよ。



【ネタ】
女は若い頃、夜な夜な部屋を抜け出しては恋人に会いに行っていた。
そんな彼女を見かねた父親は深夜、彼女が外出しないように
彼女の部屋のドアに外からダイヤル式の鍵を取り付けた。
それに激怒した彼女はその日のうちに家を飛び出て恋人と暮らし始める。
しばらくして2人は結婚し、子供も生まれた。
その度に実家に手紙を送ったが、返事は来なかった。
娘が6歳になったある日、彼女は娘を連れて実家に帰った。
両親は留守だったが玄関の鍵を開けて中に入った。
自分の部屋の前に来てみると鍵はまだ扉についていた。
彼女は鍵を開けることを試みた。
両親の誕生日、結婚記念日、自分の誕生日、車のナンバー……
思いつく限りの数字を当てはめたが鍵は開かない。
自分は両親から見放されているのかと思ったその時。
娘が鍵を開けた。番号は娘の誕生日に設定されていたのだ。
自分と娘の存在が両親に許されていたことを知り、彼女は涙した。

【問題文】
自分の幼い娘が鍵を開けたので、彼女は感動のあまり涙を流した。

なぜか。



【ネタ】
舞台は昔の日本の漁村。
男の娘は生まれつき両脚が癒着している「人魚症」という障害を持っていた。
このことが他の村人に知れると村八分にされてしまう。
そう思って娘を外には出さず家の中だけで育てることにした。
だがたまには外で体を動かした方がいい。ある夜、男は娘を海で泳がせた。
しかし不運にもそれを友人に見られてしまった。
男はこのことを秘密にしてくれるよう懇願し、友人はそれを承諾した。
だがその数日後、村は半人半魚の怪物の噂で持ちきりになった。
友人が口外したに違いない。男は怒りにまかせて友人を殺害する。
その死体を海に沈めるため船を出そうと浜辺に行くと、
今まで見たことも無い生物(ジュゴン)の死体を見つけた。
村人達が噂していたのは彼の娘のことではなくこの生物だったのだ。
男は罪の無い友人を殺してしまったことを悔い、自殺した。

【問題文】
男は浜辺に打ち上げられたジュゴンの死体を見て自殺した。

なぜか。



【ネタ】
ある村に奇妙な双子がいた。
自分達は一心同体だと信じているようで、兄が病気になれば弟も病気になり
片方が怪我をすればもう片方の身体の同じ場所にもみみずばれができる。
ある日、兄が事故により内蔵破裂の重傷を負った。
その手術の最中、腹を抱えて悶絶する息子を見かねた父親は
共同墓地の隅に土を盛り、自分の名字と適当な名前を書いた木の板を突き刺して
小さな墓標を作った。それを息子に見せながら、父親はこう言った。
「今まで黙っていたが、お前達は双子ではなく三つ子だったのだ。
だが悲しいことに3人目の子供は生まれてすぐに死んでしまった。
これがその子の墓だ。もしお前達が一心同体だと言うなら、おかしいじゃないか。
この子が死んだと同時にお前達も死んでいるはずだからな。
これでわかったろう。お前の腹のみみずばれは、ただの思い込みなんだ」
それを聞いた途端、息子のみみずばれは治った。
それ以来、兄弟が同時に病気や怪我にかかることはなくなったという。

【問題文】
腹を抱えて悶絶する息子を見かねた父親は
共同墓地の隅に土を盛り、木の板を突き刺して小さな墓標を作った。
その墓標を見せた途端、息子の痛みはおさまった。

なぜか。


【ネタ】
まだ医療技術が発達していなかった頃のヨーロッパにて。
副葬品目当ての墓荒らしによって、ある家の墓が荒らされた。
遺族達が改めて埋葬をし直そうとすると、棺の蓋の裏側に
無数のひっかき傷があるのに気がついた。遺骨の様子も
埋葬した時とは違って、もがき苦しみながら死んでいったように見える。
遺族は遺骨の人物の死亡判定を出した医者にその蓋を突きつけた。
医者は自分が判断を誤ったせいで生者を埋葬してしまったことを悔い
自ら命を絶った。

【問題文】
男はひっかき傷だらけの板を見せられると自殺した。

なぜか。



【ネタ】
男は家族に「釣りに行ってくる」と言って家を出た。
だがそれは口実で実際には浮気相手の家に行っていた。
情事が終わると女はあらかじめ買っておいたアリバイ用の魚を男に渡した。
だがその魚は明らかに日本では釣れない魚だった。
女は男がなかなか妻と別れないため、わざと浮気がバレるような魚を選んだのだった。
それを知った男は逆上して女を殺した。

【問題文】
女は冷蔵庫から取り出した一尾の魚を男に渡した。
男は受け取った魚を見ると女を殺した。

なぜか。



【ネタ】
ある男は「痴呆老人のふりをして万引きをした後に
メイクを落としたらバレないんじゃないか」と考え、
特殊な薬品でしか落とせないメイクを身体にほどこして老人に変装した。
だが宝石屋で万引きをして逃げる途中、車にはねられ意識を失う。
気が付くと男は深夜の病院のベッドの上にいた。
鏡で自分の顔を確認すると老人のままだった。
素顔がバレていないと安堵した男は病院を抜け出した。
だが病院の外には男が見たことも無い景色が広がっていた。

男が意識を失っている間に50年が経過していたのだった。

【問題文】
深夜、病院のベッドの上で目を覚ました老人は
鏡を見て自分の顔を確認すると病院を抜け出し、外の光景を見て自殺した。

なぜか。



【ネタ】
貴族は文通相手の女に恋をしていた。しかし外見に自信が無かったので
自分の召使いの美青年の写真を自分の写真と偽って女に送っていた。
ある日その女が貴族の家を訪れることになった。
貴族はその場しのぎではあるが嘘がバレないよう、召使いに代役を頼み
自分は召使いを演じることとなった。
召使いは女の前で貴族に暴力をふるったり裸踊りを強要した。
彼は嘘をバラされないよう、嫌々ながらもそれに従った。
だが女に暴言を浴びせて追い返した時点で貴族は激怒し
召使いを怒鳴りつけた。召使いはこう言った。
「私は彼女があなたにふさわしい女性であるかどうかテストしていたのです。
心の美しい女性なら私があなたにしたひどい仕打ちをやめさせるはず。
しかし彼女はやめさせるどころか笑ってそれを見ているだけだった。
あのような女性はあなたにふさわしくありません。だから追い返したのです」
それを聞いた貴族は召使いの心遣いに感謝し、褒美を与えた。

【問題文】
ある貴族の家に、貴族が想いを寄せる女が訪れた。
貴族の召使いは彼女が見ている前で貴族に対し暴力をふるったり、理不尽な命令をした。
貴族は嫌々ながらもそれに従った。しかし召使いが女に暴言を浴びせて
家から追い出した時点で激怒し、召使いを怒鳴りつけた。
しかし貴族は結果的に召使いに深く感謝し、褒美を与えることとなった。

なぜか。



【ネタ】
ある街に高層マンションが建てられた。
それにより近隣の家の日当たりが悪くなったため、
住人達は激しく抗議した。しかしマンション側は一切聞き入れない。
そこである男は自宅の屋根にあかんべえをしている顔の絵を描いた。
マンション側から「美観を損ねるからやめてくれ」と苦情が来れば
対等な立場に立てると考えたからだ。
それを知った近隣の住人も男をまねて
見た人が不快になるような絵を自宅の屋根に描き始めた。

【問題文】
ある男が自宅の屋根にあかんべえをしている顔の絵を描いた。
それを知った近隣の住人も各自宅の屋根に絵を描き始めた。

なぜか。



【ネタ】
老人はある人妻と不倫していたが、遠征に行く兵士の行進の中にその夫がいるのを見た。
夫は不倫防止のため妻に貞操帯を装着させているだろう。
そこで老人は貞操帯を外す技術を学ぶため、錠前の構造を知るために
錠前を大量に買って分解することにした。

【問題文】
大勢の兵士の行進を見た老人は
大量の錠前を購入して次々と壊し始めた。

なぜか。



【ネタ】
少年は家に帰ると画用紙を裏返して母親に渡した。
母親は鉛筆の筆跡で盛り上がった部分をゆっくりと指でなぞり始め、
最後に「だいすきなおかあさん」というタイトルの部分を
なぞり終わると少年を抱きしめた。

彼女は盲目だった。

【問題文】
ある小学校の図工の時間中。
他の児童が色とりどりのクレヨンや絵の具を使って絵を描く中、
黒鉛筆だけで何度も同じ所をなぞりながら絵を描く少年がいた。
彼は絵を描き終わると画用紙に鏡文字で絵のタイトルを書いた。

なぜか。



【ネタ】
莫大な借金を抱えた男は自殺することにした。
しかし自殺では家族が保険金を受け取れないので
他殺に見せかけて死ぬことにした。
まず、自殺ではないということを印象づけるため
弟に電話をかけ、数日後に釣りに行く約束をとりつけた。
これから自殺する人間が他人と会う約束をするはずがないからだ。
そして氷の塊の中央に開けた穴に包丁の柄を差し込んで床に置き
それに向かって背中から倒れこんだ。
数日後、死体となって発見された男は何者かに背中を刺されて
死んだようにしか見えなかった。

【問題文】
男は弟に電話をかけて数日後に一緒に釣りに行く約束をとりつけると
冷凍庫から取り出した氷の塊に指が2本入る程度の
大きさの穴を開けた。

なぜか。



【ネタ】
男は糖尿病のため自宅療養している友人の見舞いに行き
お茶を飲みながら世間話をした。その帰り道、男は何気なく
ガムを噛み始めたがなぜか甘味がしない。
友人宅で飲んだお茶に甘みを感じなくさせる物質が入っていたのでは。
普段からあのお茶を飲んでいれば毎日の食事に
大量の砂糖が入っていても気づかずに食べてしまうだろう。
そう考えながら時計に目をやると、まもなく昼食時だった。
男は友人宅に向かって走り出した。

【問題文】
病気のため自宅療養している友人の見舞から
帰る途中の男がガムを噛み始めた。男は何回かガムを噛むと
時計を確認し、時刻が正午に近いことを知ると
急いで友人宅へ引き返した。

なぜか。



【ネタ】
あるマスコミ関係者は道端で犬の散歩をしている男を見かけた。
その犬は有名女性アイドルのブログにペットとして写真が載せられていた。
飼っている犬に懐かれているということは、この男は飼い主のアイドルと
相当親密な関係に違いない。 そう考えたマスコミ関係者は
このことを大々的に報道し、それがきっかけとなって
恋人の存在が発覚したアイドルは引退に追い込まれた。

【問題文】
女は恋人に犬の散歩を頼んだため失業した。

なぜか。



【ネタ】
葬儀の最中、火災が発生した。
参列者達は避難しようとするが、廊下には煙が充満していたので
窓から脱出するしか逃げ道は無い。しかし運悪く式場は2階だった。
飛び降りるのを躊躇する参列者達の姿を見たある男は
棺から故人の遺体を引きずり出し、窓から投げ落とすと
その上に飛び降りた。そして他の参列者にも遺体の上に着地するよう促し、
重傷者を出すことなく全員を避難させることに成功した。

【問題文】
葬儀に参加していたある男は、棺の蓋を開けて
中から故人の遺体を引きずり出すと地面に叩きつけ、土足で踏みつけた。
その行動を見ていた他の参列者も同じように遺体を踏みつけた。

なぜか。



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