お勧めできない問題のパターン
※初心者の方にはこのページの閲覧をお勧めできません。
ここでは比較的簡単に量産できる問題をパターン化してみました。
量産可能な問題はウミガメにおいてあまり高く評価されませんので
「誘導の練習をしたい」という場合以外はここにあげたパターンに
該当する問題を作らない方が無難でしょう。
@「お願い」問題
これは神、悪魔、妖精といったオカルト的存在に「願い事」を叶えてもらうタイプの問題です。
願い事は１つ、あるいは３つであることがほとんどです。多くの場合、主人公は
願いを叶えてもらった結果、不幸な目に遭うようです。
ただし願いを叶える上で何かしらの制約があり、それを逆手に取るという逆のパターンもあります。
このタイプの問題は量産可能な上、屁理屈のような理論が含まれるのでお勧めできません。
【例題】
どんな願いでも叶える能力を得た男はその能力のために一生盲目となった。
彼は何を願ったのか。
【解説】
「男は戦争など見たくない」と願ったが
戦争は無くならず、自分が盲目となった。
【例題】
男は悪魔に次の３つの願いを叶えて貰った。
@不老不死
Aまとまった金を毎日貰える。
B毎月違う女がやって来る
その数ヶ月後男は自殺した。なぜか。
【解説】
男が受け取っていたものは全てよそから持ってきた（連れてきた）ものだった。
それを知らされた男は罪悪感のあまり生きていけなくなったのだ。
【例題】
悪魔はある人間とある取引をして死後、魂を受け取る契約をした。
しかし、その契約は解約せざるをえなかった。
なぜか。
【解説】
悪魔は２人の人間に必ず博打に勝てる能力を与え、
魂を引き渡す契約を取り付けた。その２人が勝負しようとしたので、
悪魔はやむなく契約を破棄したのだ。
【例題】
悪魔から大金をもらった男は遊んで暮らしていたが、
しばらくするとまじめに働くようになった。
なぜか。
【解説】
男は悪魔から「一生遊んで暮らせるだけの金」を貰って遊んで暮らしていたが、
ある日気がついた。その金には限りがある。金が無くなった時が寿命なのだ。
できるだけ長く金をもたせなくてはいけない……
【例題】
２人は同時に同じことを願った。
そのため、互いを心の中で罵りあいながら死んでいった。
なぜか。
【解説】
恋人である２人は橋の上で再会を果たし、堅く抱き合い同時にこう呟いた。
「もう離れたくない」
その途端、２人の肉体は１つに融合し始めた。互いの体が、手が、唇がくっつき、
さらには鼻の穴までふさがり息ができなくなった。
２人は相手を引きはがそうとするが、くっついた肉がゴムのように伸びるだけだった。
（苦しい……離れろ……お前のせいだ……死ね……離れろ……死ね……）
２人の瞳に憎悪と殺意の光が浮かんだ時、体勢が崩れて２人は橋の下へと落ちていった。
A擬人化問題
これは人間でないものをあたかも人間であるかのように描写し、
それを問題文とするパターンです。極端な話、人間でないものであれば
何でも問題に出来てしまうのでお勧めできません。
【例題】
私はあいつが大嫌いだ。薄っぺらで、ベタベタまとわりついてくる。
ぞっとするね。中にはあいつが好きだという人もいるが、私には理解できない。
でも、あいつが怪我を早く治してくれていると思うと複雑な気分ではある。
あいつとは？
【解答】
湿布。
【例題】
俺としたことが、あいつを見失ってしまった。こんな失態は初めてだ。
もっとも、あいつの代わりなどいくらでもある。
だが、奴を泳がせたままでは誰が被害に遭うか分からないのだ。
奴を見つけるまではここを離れる訳にはいかない。
あいつとは？
【解答】
床に落とした画鋲。
B指示代名詞問題
問題文中に「あれ」「それ」「あるもの」「あること」「Ａ」「Ｂ」のような
指示代名詞があり、それが何かを当てるタイプの問題です。
この問題もやはり量産可能な上、理由や状況ではなく「物」や「行動」を
当てるタイプの問題なのでお勧めできません。
問題文を抽象的にしすぎるとこういった問題になりがちなので気をつけましょう。
【例題】
ある人は口にくわえてそれを伸ばす。
またある人は指でつまんで伸ばす。
何のことか。
【解答】
携帯電話のアンテナ。
【例題】
その生物を見て以来、私は今まで日常的に行っていたあることができなくなった。
それは何か。
【解説】
どこからか家の中に入ってきたあの生物を見てしまって以来、
顔を洗うことができなくなった。チューブからひねり出された洗顔フォームが
ナメクジに見えてしまうのだ。
C「実は有名な話だった」問題
昔話や童話のように、誰もが知っているであろう有名な話を
それと分からないように書き、問題文とするパターンです。
これは有名な昔話や童話であれば何でも問題になりえます。
【例題】
家族や職場から見放された年寄り達はある場所を目指して旅立ったが、
彼らは途中で見つけた一軒家の住人を追い出すと当初の目的も忘れて
その家に住みつくことにした。
この物語は現在も語り継がれているという。
この物語とは何か。
【解答】
ブレーメンの音楽隊。
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